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ギャグ?ミステリー?色恋??
ずっこけ物語の急展開に、
ますます謎は深まって…?


RISA YURI YAGI
MARI KOU TAIRA
爆走リレー小説。
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ブラック最悪・・・

「ったく、ふざけんじゃねーよ」
暗くなった廊下に一人立っているりく。
ビタミンに起こされてから、急いで授業に出たが間に合わなかった。
結局ブラックに文句をさんざん言われ、廊下に立たされる運命に。
「もう帰ろ。ちょっと授業に遅刻したからってあんなにうだうだ言いやがって」
りくは水の入ったバケツをトイレに戻しに行く。
ブラックは生徒に水バケツを持たせるのが好きだ。


この世には自分しかいないんじゃないか?
そんな事を思わせるような静けさ。
ちょっと恐い。
りくはトイレのロッカーを開けて、バケツを投げ入れた。
ついでに言ってみる。
「ジョーニリーンマン。遊びましょ」
返事なし。
「ちぇっ。なんだよあいつ。ブラックの事倒してくれるって言ったのに」
例えあれが夢でないとしても、ジョニリンマンはここからは出てこない気がする。


りくが靴を履き替えている所に女の子が走ってきた。
泣いている。
「あっ・・・」
声をかける間も無く、女の子は靴を履き替えて出て行ってしまった。
そこへビタミンがのこのこやってくる。
「あれっ?りく、まだいたんだ」
りくはビタミンとさっきの女の子が向かって行った方を見比べる。
「お前って女を泣かすのが趣味だったっけ?」
とんだ勘違いだ。
# by melonpanch | 2004-12-22 19:40 | ■崎野 りく■

涙。

目が覚めた。屋上でりくとわかれてからずっと寝てた。
もう下校する生徒が屋上から見える。
屋上からの景色が好きだ。
ゆっくり、校舎全体を見渡す。
気になるものが見えた。―――その瞬間、ビタミンは屋上にはいなかった。

ビタミンはなんにでも首をつっこみたがる。
おまけに神出鬼没だ。
「なぜ泣くの?」
「ぁぁぁ゛ぅ。」彼女は声にならない音で反応してくれた。

泣いてる人間をみるのは嫌いじゃない。
自分は泣かないから。強いからではなく弱いからだ。
自分にすら感情を見せるのを怖がる。自分が一番怖い。
だから、彼女にききに来た。

「………。」
しかし、彼女はあわてて行ってしまった。
「残念。今度こそ理由を訊くぞ!!あたしもそろそろ仕事行くか。」
決意も新たに学校をでた。
# by melonpanch | 2004-12-22 09:10 | ■ビタミン■

美術室にて。

倉木 ねね。
それが私の名前。
倉庫の倉に樹木の木、それに平仮名のねね。17歳。
あだ名は、


ネクラ。


―― 6時限目の終わりを知らせるチャイムが鳴る。
やっと、私をこの狭苦しい箱庭から開放してくれる合図。
教科担当の教師は、音に反応して即座に出席簿と自分のファイルをまとめて出て行く。
それでも私は頑なに机に食いついて、ノートの右端っこにデッサンをする。
とてもとても、醜い絵。
私の醜いこころを映した、醜い絵。
後ろに居ない筈の人の気配を感じて、消しゴムで急いで消した。
黒く伸びた醜態。
とても、醜い。

この学園で受けられる教科は沢山あって、どれも生徒の選択式。
大概が、職業コースとか専門コースに分かれている。
そして、ほとんどの社会人が職業コースにいってる。
私は、美術専門コース。

時計を見ると、もう6時を過ぎていた。
描きかけのノートを閉じて、がらんとした美術室の机に突っ伏する。
ここが、私の唯一の"居場所"。
ほかの誰にも邪魔されない、大切な。
独りぼっちの、部屋。

しばらく、私はその状態でぼけっとして机の木のにおいを嗅いでいる。
目を閉じれば廊下でけたたましく大声高音の女子生徒の声がするし、
耳を塞げば両手の指先が首筋に当たって身震いをするばかり。

ふと顔を上げて立ち上がり、窓の近くに寄って校庭を見下ろすと、
陸上部やテニス部が白い息を吐きながら活動している。
私は、それを遠くから見守っている。

視線を右に逸らすと、屋上でこれまた元気のいい子達が暴れまわっている。

「羨ましい。」
本当に、そう思った。
心の底から笑いあえるなんて。
目を細めてみても、私はそこには居ない。

―― いいえ、居ては、いけない。

つと、冷たいものが頬を伝った。
# by melonpanch | 2004-12-21 20:38 | ■倉木 ねね■

起きろ!!!!

一瞬迷った。
こんな顔して寝ている人間を起こしていいものか…。
今の彼女は輝いていた。まるで夢をかなえたときのようだ。
起きるときじゃまず見られない…この学校にいる限りは。

しかし起こさなければ…。ブラックはどこにいるかわからない。
そのときだった。

ジョニリンマンが!!!。」
「?…何の話?」 びっくりだ。
「あれ?私なんで屋上にいるの?教室に行ってみんなに知らせようと思ったのに。」
「あたしが屋上に来たときにはもう寝てたよ。すっごい幸せそうに。」
「ジョニリンマンは?」
「誰っ?」
「正義の味方。すっごくかっこよくて…」
「いやっ…、あたしは見てないよ。実際に存在するのかも疑問だし…。
 夢でも見てたんじゃないの?」
 それより、りくは授業でなくてもいいのかい?ブラックの授業ざぼるとあとがつらいよ。」
「えっ?今何時間目…?」
「三時間目。りくのクラスブラックの授業でしょ?」
「やばっ…。ビタミンこそ大丈夫なの?」
「あたしは一日一時間授業出ればいいほうだし。それすら寝てるときが多いけど…。」
(ブラックに目をつけられてるだけのことはある) りくは思わず納得した。

「じゃぁ、私はいくねっ。」
りくは急いで走っていく。
さっき起こったことは夢でないという自信があった。
# by melonpanch | 2004-12-20 23:17 | ■ビタミン■

学校戦隊:春レンジャー

廊下にいる五人組。
顔はわからない。
青・赤・黄・桃・緑色の服を着て覆面をかぶっている。
真ん中にいるのは青。
青が叫んだ。

「この学校から自由を奪おうとするブラック・・・。
俺達の敵だ!!
さぁ、みんなブラックを追放するんだ!!
青春を取り戻せ!!
我らの名は・・・・」

ここで言葉を切って今度はみんなで叫んだ。

「学校戦隊:春レンジャー!!!!!!!!」

5人でポーズを決めている。

次に一人一人自己紹介。
名前を叫びポーズを決めていく。

「青春レンジャー!!」
「赤春レンジャー!!」
「黄春レンジャー!!」
「桃春レンジャー!!」
「緑春レンジャー!!」

ちなみにここは学校の廊下。
通行人は「またこいつらかよ・・・」という
目で見て通り過ぎる。
きらきらした目で見ている子も少しはいるけど名指しはしません。

青が叫ぶ。
「今日は『テストが終わってうれしいぞ作戦』で行くぞ!!」

「らじゃー!!!!!」

こうして春レンジャーはみんな別の方向に走っていった。
ちなみに5人で綺麗に散れる場所を
ばっちりチェックしてるのである。

みんなは黄春レンジャーが誰だか知っているのだろうか・・・。
# by melonpanch | 2004-12-20 14:42 | ■春レンジャー■



5人6脚 リレー小説。
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